2025年7月6日(日)、ゴールドコーストマラソン(オーストラリア)に出場しました。
今年で3年連続3回目の出場となるこの大会。これまで2年連続で自己ベストを更新してきた自分にとって非常に相性の良いレースです。
今年はすでに3回自己ベストを更新しており、コンディションも上々。直近の練習も非常に充実しており、当日の条件さえ整えばさらなる更新も可能だと確信していました。
レース前の主なトレーニングは以下の通りです:
この時期は苦手な暑さで調子を崩しやすいので、とにかく失敗しない練習を意識しました。
トラック練習も、メニュー自体はこれまでとほぼ同じ中で、中身の部分で工夫を重ねていました。とりわけ、変化走や1本ずつ設定の変わる変化インターバルで、終盤のきつさを意図的にシミュレーションできるようにしながらその中でペースを維持する練習です。
黒部名水マラソンから少し間があったため、35kmの長距離走を1回入れ、本番を想定したタイム設定(2時間10分前後)で、体に長時間の負荷を与える練習も実施しました。
それ以外は、とにかく疲れを溜めないこと。特に、今回のレースに向けては、暑熱対策は全くもって不要でしたので、夜間も、暑い日はとにかくエアコンをガンガン入れて疲れを溜めないようにしました。
出発はレース3日前の木曜日の夜。成田空港は空いており、スムーズにチェックイン。
出国審査後、前々から気になっていた有料の仮眠室使ってみたのですが、結構良かったです笑
シャワー&1時間ほど仮眠した後、搭乗口へ向かったので、いつもより疲れはなかったです。
1時間3000円取られるのですが、出国審査後にあるのは本当にありがたく、値段相応の価値は感じました。
その後夜便で移動し、金曜早朝に現地着。
現地についてからは、送迎のサポートもあり、そのままホテルへ。
宿泊先は昨年と同じ「クラウンプラザ・サーファーズパラダイス」。広い部屋でリラックスでき、招待選手たちも多く安心して過ごせました。
到着初日は疲労もあったため夕方に40分だけ軽くジョグ。予定より短くなりましたが、無理はせず休養に専念。
翌朝(レース前日)は60分ジョグ。最近はこのルーティンが自分に合っているように感じます。
午後はドリンク預けやミーティングに参加し、体調管理を最優先。
夜は日本事務局の方のサポートで、エリート選手の皆さんと夕食会。アットホームな雰囲気でとても楽しい時間を過ごせました。
結構バタバタしているうちにあっという間にレース前日夜に。。。
今回は何だかレースまでの時間が本当に短く感じました。
起床は3時過ぎ。スタートは6時15分。実業団選手は2時頃起きる人も多かった印象ですが、私は睡眠時間の確保を最優先にしています。
朝食は日本から持参した軽食と、事務局の方が用意してくださったおにぎり3つ。経験上、前日にしっかり食べていれば、朝は無理に食べなくてもOKなので、この部分にはブレがありません。
ペースメーカーは3分1秒/km設定。自分のPBからすると速めでしたが、「せっかくここまできたからには、攻めなければ意味がない」と考え、先頭集団につくことを決意。
7km地点まで先頭に食らいつき、途中で非公式のペースメーカーや金子選手と交互に引っ張り合う展開に。単独走の時間は想定より少なく、リズムを保てました。
と過去最速のペースで刻み
ハーフを越えたあたりから疲労が出始めましたが、少しペースを落としたことで回復。30km以降は再びペースアップし、自己ベスト更新を確信。
40km以降まで金子選手と競り合い、最終的には彼のスパートに離されましたが、最後まで全力を尽くしてフィニッシュ。
2時間13分19秒で3年連続、今年4回目の自己ベスト更新!
惜しくも石川県記録には届きませんでしたが、ボストンで出した記録が非公式だったことを考えると、公式大会での更新は大きな意味があります。
このような規模の国際大会のレースで先頭集団で走れたのは今回が初めて。
そして、最近何となくは実感していますが、序盤からある程度無理しても、中盤以降に走りながら回復できる力がついてきました。これが確信に変わりつつあります。
レース後は他の選手と健闘を称え合い、充実した時間を過ごせました。
マラソンに国境はないですね!
ひとまず冬のシーズンが始まってから夏に入るまでのレースということで一区切り。
今回の成果で、トレーニングの方向性が間違っていないと確信が持てました。秋以降のレースに向けて、またしっかりと準備を進めていきます。
そして来年も、ぜひまたゴールドコーストに戻ってきたいと思います!
今回、多くの実業団選手、海外選手たちと交流することができて、また色々な知見を得ることができました。
こうした知見をもとに、また自分のトレーニングにも取り入れてみて、試行錯誤した経験を共有していきたいと思っていますので引き続きよろしくお願いします!
レース自体はもちろん、多くの日本人、海外のランナーと交流できるゴールドコーストマラソン。本当に素晴らしい大会なので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください!
今回は本業が忙しく、観光はほとんどできない遠征となってしまいましたが、そんな中でも充実した時間を過ごせたのは、やはり皆さんとのつながりがあったからこそだと感じています。
普段なかなかゆっくりお話しする機会のないプロの方々ともたくさん交流でき、普段では得られないような気づきや学びも多くありました。
旅を通して人とのご縁が広がっていくのも、また一つの大きな魅力ですね。
優しく接してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。