MCG出場権獲得!北海道マラソン2025

投稿日:2025年09月03日

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます😆

さて、大変なことになってしまいました。

確かに、直近の調子の上がり方は自分でも怖くなるほどで、「この先とんでもないことが起こるんじゃないか」と思ってはいましたが、まさか北海道マラソンでこうなるとは…

自分がオリンピック予選に関わることになるなんて夢のまた夢だと思っていました。

先ほど初めてMGCの参加資格要項を確認しましたが、「G2で7〜9月の基準タイムで3位以内」という条件、本当に満たしているようです。

https://www.jaaf.or.jp/news/article/21240/

 

いつも通りの結果報告のSNSの通知が鳴り止まず、多方面からお問い合わせも殺到し、ようやく事の重大さを実感しているところです。

一方、今回の結果を通じて、昔お世話になった方々からもご連絡をいただいたりして、元気に競技を続けていることを伝えられたのは嬉しいことでした。

こうして多くの方からお祝いしていただき、幸せです。日々のご縁に感謝いたします。メッセージをくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 

主な練習

とりあえず、いつも通り直近の練習メニューの振り返りになります。

全体として、練習メニュー自体はこれまでと大きく変えていません。

夏仕様としてペース走の間に給水のためのリカバリーを挟んだり、インターバルのリカバリーを長めに取ったりして、暑さの中で強度を保てるよう工夫しました。

ただ、大半が調子が良過ぎて序盤から設定タイムを破壊してしまい、走りながら設定を調整していく形が定番になりつつあります。

以下は調整後の設定内容です。(当初はこれよりも軽い設定でした)

  • 8/27 12000mペース走(3’20/km)
  • 8/23 5000m×3(15’07, 15’02, 14’46/r=15’)
  • 8/20 12000m変化走(3’05, 3’20/km交互)
  • 8/17 1000m×10(2’50, 3’00交互/r=1’30〜3’00)
  • 8/12 31.5km芝生ペース走(3’45-35/km)
  • 8/9 2000m×7(6’05〜5’50/r=5’)
  • 8/6 12000m変化走(3’20-3’00/km)
  • 8/3 2000m×4(r=5’)
  • 7/23 1000m×5(r=フリー)
  • 7/20 2000m×3(r=5’)
  • 7/18 1000m×2(3'00)
  • 7/6 ゴールドコーストマラソン

ゴールドコーストマラソン後は無理が祟り、体調が優れない日が続きました。

本来なら7月末の釧路湿原マラソンに出場予定でしたが、7/23頃まで粘ったものの見切りをつけ、棄権。1週間ほど休養を取りました。

本当だったら、川内さんと一騎打ちのレースになっていたはずなのですが、タイミングが合わず残念でした。とはいえ、この休養が結果的に今後につながる大きなリカバリーとなりました。長めの休養は2年近く前のホノルルマラソン以来。その中でも、本当に軽い刺激程度のスピード練習やジョグは続けていたので、最低限の体力は維持できていたと思います。

8/3頃には体調がほぼ回復し、トラック練習も再開。体力レベルはやや落ちていましたが、徐々に戻るにつれ、調子が良すぎるほどになっていきました。

特に印象的だったのは8/9の2000m×7。6本目を「5’50くらいで」とほんの少し力を入れたつもりが、自然に5’30台で走れてしまい、自分でも驚くほどの余裕がありました。

お盆の頃も特別やる気があったわけではないのに、何となく気まぐれに実施した30km以上、速度も身に任せる形のペース走をそれなりに良いペースで走れてしまい、距離耐性に関しても変化を感じていました。

さらに決定的だったのが、レース1週間前の5000m×3。例年なら涼しい時期でも15’30から15’00へ上げていく設定ですが、最近の設定ペースの崩壊を受けて、今年は夏場にも関わらず設定を上げるという超異例の措置。

正直キツイだろうと思ったのですが、5000mの中で変化を付けた時の、2’50/km前半の区間ですら余裕があり、体力の底が見えない感覚に自分でも恐怖を感じました。

この時点で、2:13:19を出したゴールドコーストマラソンの時とは比べ物にならない水準にあると確信。「これはいよいよやばいな」と。

 

 

 

レース展開

元々距離走ついでの練習の位置付けだったので、当初のプランは第二集団くらいから入り、余裕があれば後半スピードアップしていこうというくらいのイメージでした。

しかし実際は、気が付けば序盤から第一集団のペースメーカーの後ろで、ラップタイムもキロ3分1桁台ばかりで、最近の練習の通り設定崩壊🤣

周囲はテレビで見るような有名選手ばかりで調子も良かったので、せっかくの機会なので、行けるところまで先頭近くで行って、疲れたらジョグに切り替えようとリスクを取る覚悟で走りました。

ところが、ハーフ、25km、30kmを過ぎても体力が尽きる気配がなく、ペースメーカーが抜けてからも引っ張れるところまで引っ張ろうと先頭でレースを進めました。

35kmでは先頭集団が3名に。「入賞どころか3位には確実に入れそう??」と、ここでようやく事態の深刻さを自覚しました。

この時点でもMGC参加基準タイムは意識していませんでした。自己ベストを超えるペースで、具体的なゴールタイムのイメージは全く把握できていませんでした。しかし39kmを過ぎ時計を見たとき、「ギリギリ12分切れるかどうか」というラインだと気づき、ここから全力を出し切ることを決意。

上門さん、相葉さんのペースアップに助けられ、最後まで切り替えて走り、なんとか12分切りを達成できました。テレビの前で応援してくださった方々にはヒヤヒヤさせてしまいましたが、最後まで熱い声援を本当にありがとうございました😄

 

 

 

レース後

レース後は、授与式やら、記者会見やら、表彰式やらで大変でした。

その中で、実業団選手や監督の方々、様々な大会関係者の皆様と交流できたり、様々な経験ができたので、とても充実したひと時でした。

授与式の時には、なんと、高岡寿成さんに授与いただき、中学の時の陸上マガに載っていた日本記録出す直前の練習メニューや考え方など、今でも僕のバイブルにしていることと感謝を伝えられて、良かったです。

 

 

 

 

また、例年通りの暑いコンディションでしたが、随所に多くの給水を準備してくださり、安心して走り続けることができました。

レースを支えてくださった北海道マラソンの関係者の皆さま、沿道から温かく見守り、最後まで力を与えてくださった観客の皆さま、そしてレースを盛り上げてくださった解説の方々にも、心から感謝申し上げます。

 

 

今後について

突然転がり込んできた「MGCファイナリスト」という肩書きに、まだ実感が湧いていません。

予選会は2027年予定で、来年達成予定の7大メジャーズの計画には支障はなく、安心しています。これからも気負わず、これまで通り全力を尽くしていきたいと思います。

ここ数日を通して、本当に、周りに応援してくださる方、いざという時にも支えてくださる方々がたくさんいることを実感できました。実業団に属していない分、どうしても環境面ではプロ選手のように恵まれてはいませんし、これから先のステージについては不安も多いのが正直なところです。ですが、それでも努力を続けていれば、身近な方々から実業団の方々まで、本当に多くの人が手を差し伸べてくださるのだと知りました。優しさにあふれたこの陸上長距離の世界に、心から感謝しています。

これからさらに上を目指すにあたって、きっと皆さんの力が必要になる時が来ると思っています。結果を残すことで、市民ランナーでも工夫次第で高みを目指せることを、証明できると感じています。ここまで来たからには最後までやり切りますので、その時はぜひ支えていただけると嬉しいです!

 

お知らせ

実は、来年の7大メジャーズ達成後に向けて本を出版する準備をしていました。今回予想外の展開となったので、競技者向けに軌道修正しながら、第一弾としてこれまでの練習ノウハウを何らかの形で公開できればと考えています。

指導者不在で泥臭く積み重ねてきた経験は、きっと誰かの役に立ち、心に響く部分もあるはずです。リリースの際はブログやSNSでお知らせしますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです😆

また、お仕事でお世話になっている企業様からスポンサーについてのご相談もいただいており、これから様々な動きが出てきそうです。せっかくこのような機会をいただいたので、自分の「走る」力を存分に生かし、社会に広く貢献していく方法も模索していきたいと考えています。そちらも含めて随時お知らせしていきますので、楽しみにしていてください😄

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